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21世紀の健康甘味料 気のたかまる果糖(無遺伝子組み換え)

糖尿病の予防に挑戦する ~久保田 熙(くぼたひろし)果糖研究者~
食生活が原因の糖尿病
 本来、エネルギーにあふれ、何ごとにも元気いっぱいの青壮年期の人たちは、まさに日本経済を支える人たちと言っていいでしょう。 しかし、このような人たちの間に、意外と多いのが糖尿病です。
 初期症状としては、身体が疲れやすくなった、力が入らない、甘い物が欲しい、のどがかわいて水を飲む回数が増えた、さらに食欲はあるが痩せてきた、 視力が弱くなった、性欲が減退してきた、果実の腐ったような匂いの尿が出る……。これらの症状は、糖尿病の可能性、 しかも、中程度の段階に進んでいる人たちに多く見られるものです。心当りがあるなら、直ぐにでも検査していただきたいと思います。
 ともあれ、日本には、現在、糖尿病患者が300万人以上もいると言われ、インシュリン注射を受けている人は80万人以上とされています。 逆に、200万以上の人たちは食事療法で対応していることになります。また、糖尿病と断定されないまでも、要注意の人たちが500~600万人ほどいると言われ、 国民病の感さえあります。しかも、糖尿病はいきなり死を迎えるという性質の病ではないため、とかく軽視されがちですが、余病の併発率が高く、 想像以上に注意すべき病気なのです。脳血管障害(脳卒中)、冠状動脈疾患(狭心症や心筋棟塞)などで入院した場合、検査すると糖尿病が原因に なっていたということも多いのです。また合併症も起りやすく、白内障、特殊な慢性腎炎、インポテンツなどを誘発しがちです。

 糖尿病は過血糖と糖尿が特徴で、インシュリンホルモンの絶対的な、あるいは相対的な不足で起こります。すい臓には、ランゲルハンス島という 腺細胞集団があって、ここからインシュリンが分泌されています。インシュリンは肝臓、心臓、筋肉の中で、ブドウ糖のグリコーゲンへの合成に関与したり、 組織内のブドウ糖の燃焼を促進したりして、血糖値を低下させる働きをしていますが、不足してくると、身体の代謝に大きな影響をおよぼします。 肝臓の糖処理能力、身体の糖利用能力に障害をおよぼすほか、脂質、タンパク質、アミノ酸など、生命維持に直接関係する栄養素の代謝が うまくいかなくなるのです。とても軽視できる病気ではありません。
 それでは、この怖い糖尿病の原因はどこにあるのでしょうか。遺伝的な要素もありますが、いちばんの原因は、子供の境からの食生活にあるようです。 ズバリ、砂糖や脂肪分の摂り過ぎが問題になってきます。砂糖が身体に入ってくると、どんどんインシュリンが使われ不足がちになります。 そんな身体環境を子供の頃から作ってくると、ある時点で、ついに身体が耐えられなくなり、糖尿病発病となるわけです。少し厳しい表現かもしれませんが、 糖尿病は、食生活によって「なるべくしてなった」病気と言える面が強いのです。
 逆に、肉親に糖尿病の人が多いなど、遺伝的に糖尿病になりやすいような人でも、きちんとした食生活、規則正しい生活をすることで発病を 防ぐことができるのです。いかに日頃の食生活が大切かわかると思います。既に述べたように、私たちは生きるために食べなければなりません。 とくに三大栄養素は不可欠なものです。きちんと、必要な糖質や脂質を消化するためにインシュリンは分泌されるようになっています。 ところが、ケーキ、清涼飲料水などの摂り過ぎで、せっかくのインシュリンを浪費させる結果になります。インシュリンの浪費が外から見えるなら 注意するでしょうが、それは無理な話です。偏った食生活を続けるうちに、ちょうど青年期に発病してしまうというパターンが多いのです。
 ひと昔前までは「糖尿病は帝王の病」と言われたように、お金持ちの病気でした。ところが、銀座の路上で生活している浮浪者まで、 検査すると糖尿病が見つかるそうです。それだけ糖尿病が増えていることを考えると、本当に現代は豊かな時代なのだと、再認識させられます。
糖尿病でも美味しい食事ができる
 遺伝的にインシュリンが少ない場合は別ですが、その他では、糖分の摂り過ぎでインシュリンが不足し、 その結果として糖尿病が起こることになります。とくに砂糖はインシュリンを非常に多く浪費させるので、要注意です。砂糖は味がいいだけに、 一度その魅力に取りつかれると、子供などは逃れられなくなります。医師の中には「中性脂肪の増加を考え、 1日に50グラム以内までにすることが望ましい」との意見の人もいるようですが、計算すると1年に18キロ。 これは、現在、日本人一人が消費する砂糖と同じ程度になるのです。あまりにも多過ぎます。また、前述したように和食は世界でも 珍しく砂糖を使う料理です。つまり、自分で意識せずとも、家庭料理や外食などでどうしても砂糖が多くなりがちになっています。ですから、 砂糖の目安の量も少なめの方が無難といえます。
 ところが、甘味の魅力は大変なものです。これまでは砂糖しかなかったため、砂糖を神様のようにあがめていた甘党の人も少なくないと思います。 そのような人たちは、糖尿病の入口に片足くらいは入れているのです。またアルコール好きの人も注意しなければいけません。 糖分とは関係ないじゃないかと反論したくなるかもしれませんが、実は酒類には、砂糖やブドウ糖の入ったものがかなり多く、 糖尿病誘発の原因になるからです。

 しかし、ここにきて糖尿病の人たち、さらに医師からも注目されているのが果糖です。その理由は、果糖がインシュリンを必要としない点にあります。 砂糖は、身体内で消化吸収されるまでに、いくつもの過程があり、そのために、ぜひともインシュリンが必要なのですが、果糖は、 ダイレクトに身体のエネルギーとなるため、インシュリンが不要なのです。
 法政大学の高尾利数教授は、初めて工業化された果糖を手にされ、はたして果糖はインシュリンと無関係なのかどうか、 血糖値の変化を他の先生たちと共に実験されました。先生は医学出身であり、すぐに試されたのです。その結果はどうでしょう。
「いやあ!驚きました。果糖は血糖値を上げないことを証明しましたよ」と、私に報告の電話があったのです。私は逆に、 「果糖を常用されて、何か気がつかれたことはありませんか」と尋ねました。すると即座に、「疲れ方が違います」という返事が返ってきたのです。 それまでの日常生活で、何となく感じていた疲労感がとれてきたということでした。この発言こそ、百言に優る果糖の優秀性の証明です。
ちなみに主なインシュリンの働きをあげておきましょう。
●血糖値を正常に保つため、血液中の高血糖を下げる。逆に、インシュリンは血糖値によって分泌量が決まってくる。
●肝臓で、エネルギーの元であるグリコーゲンの合成と蓄積を行なう。また、肝臓から血液へのグルコースを抑制、調節する作用がある。
●糖質を脂肪にかえる作用を促進する。
●組織内のグルコースの酸化分解による消費の増大化、筋肉や脂肪組織におけるアミノ酸のとりこみ、タンパク質の合成促進作用などがある。

 このように、身体の基本的、重要な代謝に大きく問わりを持っているのがインシュリンです。このインシュリンを必要としない果糖は、 まさに糖尿病の人にとって救世主のようなものでしょう。普通、糖尿病の患者は、厳しい食事制限を行なわなければなりません。 とくに糖質、タンパク質、脂質についてかなり規制された食事が求められます。その中でも、糖尿病の患者さんは、 甘いものがのどから手が出るほど欲しいものです。果糖は、これまで辛い食事制限をしてきた数百万人の糖尿病の人々が、 活路を見出すことになると思います。さらに糖尿病と関係がなくても、家族の皆さんは本書で果糖の素晴らしさを知り、 糖尿病やその他の成人病の予防のため、料理やコーヒー、菓子類などに使う砂糖を果糖に切り替えられることを私は期待しています。 現に多くの家庭で、甘味料を果糖に切り換えて健康生活を送っています。

 先日、テレビで、糖尿病専門の先生自身が糖尿病になり、その治療方法の決め手がないため、結局、体重を減らすことにしたという話をされていました。 しかし、これは普通の人にとっては大変に苦しく、永続性という点で疑問です。インシュリンと無関係の果糖を食生活に使用すれば、 通常人とさほど差のない食生活を送れるのです。カロリー制限の厳しい辛い生活をしていくか、それとも果糖で健康人と変わらない食生活を楽しむか、 結論はあきらかでしょう。果糖は今、糖尿病を予防するための挑戦をはじめたのです。
価格
気のたかまる果糖 1kg 定価945円(本体価格900円・税45円)
スティックタイプ  6g×20個  294円(本体価格280円・税14円)
原料 トウモロコシ澱粉