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小橋規實男先生のコラム 2004.1~2008.11

小橋先生

   プロフィール
2008. 11月 海水塩のにがり
 昔々、中国人は日本人を倭人と呼んだ。その呼び方には、見下す気持が込められている。 倭の意味は、禾はしなやかに穂をたれた低い粟の姿であり、なよなよした女みたいな姿をした人達ということ。 つまり昔々の中国人から見た目本人は、たけが低く、背は曲がって、なよなよした姿だったのだろう。
 そんな姿だった古代の日本人を、陰陽を持ってその原因を追及していくと、日頃、極陽性の海水塩を摂っていたことに行き着く。 島国で外国との交流が無かった時代だったので、体に良い岩塩が手に入らなかったのだろう。海水塩には悪性の苦汁が含まれていて 摂り入れ続けると早熟。早老・早死の運命を辿る。ついでに心も狭くなり島国根性となってしまうのだ。
 少しずつ、日本人は智恵を働かせて、悪性の苦汁の害を防ぐ工夫をした。それが、味噌、醤油、豆腐などで、タンパクと苦汁を結合し、 不溶性にして吸収しにくくして、その悪性から逃れたのである。その智恵は本当にすごいことだったと思う。ありがたい事に、 今は最も良質の岩塩(気の高まる塩)と縁を持つことができ、いつも持ち歩きながら利用できるので嬉しい限りである。 安全な塩こそ、活力の元と成り得る。
2008. 9月 根菜類で、癌を克服
 働き盛りのK・Y子さんは、2001年に虫垂ガンの手術を受けた。ガンを告知された時よりも、手術を終えた後に、死の恐怖に直面したという。 その後、東洋的な食事に切り替え、肉・卵・乳製品などは摂らず、調味料は添加物のないものを選び、使い過ぎないように工夫している。 肉を食べない分、野菜・根菜類を多く使うようになり、特にレンコンが「便利で楽しくおいしい食材」と考えた。
 術後1、2年は少しでも体の不調を感じた時は、死を強く意識した。今の仕事量は、ガンが見つかる前の半分ほどに抑え、 根菜類をたっぷり食べる食事作りに楽しみを見いだしたお蔭で、少し先の自分を考えられるよう前向きな気持ちになってきた。
 彼女は言う。「食事療法はおまじない。根菜類を食べるとすぐにお通じがよくなる。食事によって体にはっきり変化が起こる」と。 そして、今では血液検査の結果も‘‘優等生’’だと喜んでいる。  ゴボウのおろし汁を盃一杯ずつ30分おきに飲むと虫垂炎が治る。レンコンのおろし汁を盃一杯湯呑みに入れて白湯を注ぎ、一寸塩を加えて飲むと疾が溶け、 咳が鎮まる。タンポポの根っこを煎じて飲むと体が温まり結石が出来にくくなるなど、本当に根菜類にはすばらしい働きがある。 気の高まる共鳴焼鍋で簡単に作れる根菜料理を、積極的に毎日摂り入れることを提案したい。
2008. 7月 村井弦斎『食道楽』
 食育という言葉を世に知らしめた明治・大正期のベストセラー小説『食道楽』の作者は、村井弦斎(1863年~1927年)であった。 弦斎は愛知県生まれで、東京外国語学校でロシア語を学び、後の1884年に渡米した。『日の出島』などの小説でその人気は絶頂を極めたが、 1906年に『婦人世界』の編集長となり、初めて料理法・医療法などの実用記事を多く取り入れ、現在の女性雑誌の原型をつくったとも言われている。
 1917年、最後の小説『小松嶋』を書き終えた後は、くるみや果物などを食べる生食・木食の実験を自ら行い、穴の中に住んで仙人のような暮らしだったという。 従来、『食道楽』は高級フランス料理や世界三大珍味なども善かれているため美食小説として知られてきた。しかし、弦斎が『食道楽』を著した本当の目的は、 食物の大切さを当時の人々に啓蒙することだったものと考える。その中には、明治時代の家庭に役立つ、驚くほど多くの実用知識が盛り込まれている。 たとえば、その当時は冷蔵庫のような便利な物や冷凍食品も無い代わりに、食品を保存するためにいろいろな知恵があり、工夫が行われていたのである。
 弦斎は『食道楽』の中で、食は身体の健康だけでなく、すべての土台となると説いている。『体育の根源も食物にあるし、智育の根源も食物にある。 してみると体育よりも智育よりも食育が大切』と。あれ程、心身共に劣弱だった拙下を、還暦を迎えた今になって反って元気な体と静かなる中にも 生き生きした気持ちで過ごせるのも、陰陽学を羅針盤とした食生活を工夫しながら摂り続けているお蔭と考える。
2008. 5月 水飲み健康法
 フジテレビ系の番組「発掘!あるある大事典I」で納豆がダイエット効果があるとや研究者の詰まで、ほとんどがでたらめだった。 またも人気番組のウソが消費者に大きなショックと不信を与えてしまっている。どんなに体に良い味噌・醤油・塩であっても、 過剰に摂り過ぎると人体の陰陽のバランスを崩してしまうことになる。伝統的に体に良いという納豆も同じことがいえる。
 『フードファディズム』と呼ばれる現象がメディアを通じて全国的に起こっている。飲食物の一部分を捕えて健康に良いと強調したために、 一時的に流行となり過剰摂取に走ることをいう。かつての紅茶キノコ、野菜スープ、ココアなどが悪い例でしょう。
 今だに繰り返されているものに水飲み健康法がある。ドロドロした血液が詰まらないようにと、1日に1.5~2ゼもの水を飲むという。 どんなに良質の水であっても、鉢物に与えすぎると根が腐って植物は枯れてしまう。全く与えなくても当然枯れる。 ほどほどという中庸が大切なのである。K内科胃腸科医院のK医師がはっきりと指摘された。水を飲み過ぎている患者は、 排尿が1日12回もあり、夜中も目が覚めて3回、そして手足が冷えて、下痢気味であると。完全にゆるんだ陰性体質の代表的症状が現れている。 高齢者ほど水分は控え目とし、浄血力を持った梅醤番茶のような温かい陽性な飲み物を勧めたい。
2008 3月 食物の形と臓器の関係
 地球上に存在する物で、形が相似していれば、それを利用すれば非常に良い働きがあると考えられている。 くるみと脳の形が酷似しているので、苦から『くるみは脳の働きを良くする』と伝承的に教えられてきた。アメリカのT大学での研究では、 『くるみにはかなりの量のメラトニンが含まれる』ということが明らかになった。メラトニンは、脳内の松果体から分泌されるホルモンで、 生物時計としての働きがあり、質の良い睡眠をとる作用がある。
 豆類の形は、何んとなく腎臓の形に似ているような気がする。特に空豆の形は、腎臓の形に非常によく似ていると思う。
 古来、東洋の陰陽五行説では、豆類は腎臓機能を高める食物であると説いた。腎機能が高まれば、老廃物を素早く排泄し、 血液・細胞・血管が浄化されるだろう。豆類を摂り、腎臓が健やかな人は、手足をよく動かして行動する力が湧き出てきて『忠実』になるという。 『豆』を食べて『忠実』になるわけだ。何事にも心を尽くし、労を惜しまず、几帳面で、献身的な人間になれる。これこそ、 本来の日本人の精神であろう。味噌・醤油・黒豆昆布・納豆・豆腐・湯葉・サポニンパウダーなど積極的に食生活の中に取り入れましょう。
 人間の下半身は、植物の根に良く似ているように見える。老後であっても、しなやかで強い足腰を持ち、若々しい行動力を持ち続けるためにも、 根菜類は欠かせません。人参、蓮根、山芋、牛蒡、玉葱、大根、タンポポなどは毎日摂ることをお勧めしたい。
2008 1月 曻地三郎さん
 新しき年を、これから1年間の新しい目標・夢・希望・予定表などを、トランクー杯に詰め込んで、 始発の地球号に恙無く乗り込まれた事とお慶び申し上げます。私にとっては5回目の生まれた干支に還り還暦を迎える年となる。 そして90歳までの白秋の30年間の始まる特別の年でもある。
 人生は、酸化(老化)と還元(若がえり)の両極の駒で進む。40歳あたりから酸化の駒が先行し、還元の駒が跡を追うことになろう。 それが還暦を迎える境から一気に急速に差がつく。大きく水をあけられないようにするためには、 還元力という駒に強力なパワーを持たせなけらばならない。
]  昨年101歳で9ケ国を巡って講演されたという曻地三郎さん。還暦を迎えつつある私でも、曻地先生に対比したらひよこ同然に感じてしまう。 99歳までは人生の助走期間であり、本番は100歳からだと唱えられ、我々に勇気と希望を与えてくださっている。福岡教育大の教授だった曻地先生には、 小児まひに侵された2人の息子がいた。このような知的障害者が安心して学べる学校をと、全財産をはたいて「しいのみ学園」を設立した。 今も理事長と園長を兼務する現役。牛乳パックなど身近な材料で、親子でおもちゃを手作りする独自の幼児教育法を力説している。 親子の共同作業で愛情が深まり、感性が豊かになるという。
 曻地先生には、3歳の時から続けている習慣がある。それは、食事で必ず1口30回噛むこと。そして階段を自分の足で上がること。 ほどよい運動と噛む時に分泌する大量の唾液はアルカリ性で、還元力を高め、若がえりと達者の元となるにちがいない。
2007 11月 古代人の骨
 骨の主成分はカルシウムだが、内部には骨を強くするためにコラーゲンというタンパク質がある。数千年昔の人骨の中に、 微量に残っていたコラーゲン中に含まれている炭素を分析した人がいた。それによって、古代の人達がどんな食物を中心に摂っていたかが推測 できるというから驚きだ。
 自然界の炭素は、質量数12のものがほとんどという。しかし、微量に質量数13のものが存在していることも判っている。植物は光合成で太陽光に よって、二酸化炭素から炭水化物を造り出す。一般の草木は、とりたてて炭素の種類を選ぶことは無い。ところが、穀物類だけは、質量数13の炭素 を好んで光合成を行う。その為、穀類中の炭水化物には、一般の植物よりはるかに多くの質量数13の炭素が含まれているのである。
 古代人の人骨中のコラーゲンの中に含まれていた炭素は、質量数13であった。つまり、古代人は農耕によって収穫された穀物類を常食としていたもの と考えられる。
 玄米食の普及に心血を注がれたのは、元来大教授であった二木謙三先生であった。『生命なき食物は、生命の糧とならず』と真理を説き明かされた。 水田産のうるち玄米こそ最高のものであると考えられている。定非、玄米を食生活の中に主食として摂り入れましょう。
2007 9月 冷え性の改善
 九州のAさんから「ひどい冷え性を治すために、毎晩一時間ほどゆっくり風呂につかり体を温めています。これでよろしいのでしょうか」と いう相談 を持ちかけられた。陰陽学から判断するとこの質問に対する答えはノーとなる。長い入浴が功を奏していれば、Aさんの冷えはとっくに改善されている はずだ。しかし残念なことに、長湯をしているのに、症状はひどくなる一方だという。体の冷えは、ゆるむという陰陽体質で起こり、万病の元となる。
 私は小さい暗からひどい冷え性だった。特に雪が深々と降る寒い日の私の最も好んだ場所は炬燵であった。あれこれと衣類を10枚ほど重ねてまとっても、 体は冷たかった。そんな当時、『不思議だなあ!!』と思える一つの体験を味わっていた。両手で冷たい雪のボールを握って雪合戦をした時のこと。 最初手の平が冷たく感じているのに、繰り返し握っていくと徐々に手は赤くなりポカポカしてきた。冷たい雪に触れているのに、何故手が温かくなるのか、 それが不思議でならなかった。
 陰陽の羅針盤を用いると、この現象は簡単に解明できる。冬や雪という冷たい陰性の中に身を置くと、陰の中から陽が芽生えて温かくなることになる。 冷え症を治すには長湯は避けるべきで、お湯と冷たい水の中に交互に漬かるべきである。毎朝、365日冷たい水を被り、なるべく寒い環境で育った食物を選んで摂り入れ、 やっとのことで、あのひどい冷え性という足かせから解放されたのである。
2007 7月 トランス脂肪酸
 昨年の12月5日、ニューヨーク市は『トランス型脂肪酸』を含む油脂を、市内の外食店での使用を禁止することを決めた。 それを毎日摂り続けると血管が硬化し、心臓や脳の疾患のリスクが高まるからである。精製サラダ油、揚げ物、マーガリンなどが悪玉でトランス型の代表である。 低温で搾り出された油脂はシス型で、健康に役立つものであり、安心して摂り入れてよい。
 人体の細胞膜は主に油脂でできていて、もしそこにトランス型脂肪が紛れ込むと細胞は弱くなる。結果としてガン、心臓病、脳卒中など様々な病気が起こる であろう。マーガリンとバターをそれぞれ小皿にのせて窓ぎわに置いてみた人がいる。バターには虫や微生物が群がるのに、マーガリンではカビも生えず、 どんな虫も一匹として近寄らなかったという。バターが良いという訳ではないが、高温・高圧で水素添加して人工的に造られたマーガリンは、プラスチックの 構造に似ていて食物と言えるものではない。絶対に摂りたくないものの一つではないでしょうか。
 人体で造れない必須脂肪酸には、リノール酸とαリノレン酸という2つのタイプの油がある。理想的には1対1のバランスで摂り入れることが望ましい。 しかし、現代人はリノール酸が過剰なために、そのバランスは大きく崩れてしまって多くの病気の原因となっているようだ。いつまでも柔軟性のある若々しい 血管を持つためにも、αリノレン酸を多く含むチアシードオイルを、生で、毎日小サジ2~3杯を必ず摂り入れましょう。
2007 5月 フードファディズム
 フジテレビ系の番組「発掘!あるある大事典I」で納豆がダイエット効果があると取り上げられた。直後に、納豆の需要が急増し、 納豆不足は、全国各地の小売店に及んだ。しかし、実験データから、写真や研究者の詰まで、ほとんどがでたらめだった。またも人気番組のウソが消費者に 大きなショックと不信を与えてしまっている。どんなに体に良い味噌・醤油・塩であっても、過剰に摂り過ぎると人体の陰陽のバランスを崩してしまうことになる。 伝統的に体に良いという納豆も同じことがいえる。
 『フードファディズム』と呼ばれる現象がメディアを通じて全国的に起こっている。飲食物の一部分を捕えて健康に良いと強調したために、 一時的に流行となり過剰摂取に走ることをいう。かつての紅茶キノコ、野菜スープ、ココアなどが悪い例でしょう。
 今だに繰り返されているものに水飲み健康法がある。ドロドロした血液が詰まらないようにと、1日に1.5~2Lもの水を飲むという。どんなに良質の水であっても、 鉢物に与えすぎると根が腐って植物は枯れてしまう。全く与えなくても当然枯れる。ほどほどという中庸が大切なのである。K内科胃腸科医院のK医師がはっきりと 指摘された。水を飲み過ぎている患者は、排尿が1日12回もあり、夜中も目が覚めて3回、そして手足が冷えて、下痢気味であると。完全にゆるんだ陰性体質の 代表的症状が現れている。高齢者ほど水分は控え目とし、浄血力を持った梅醤番茶のような温かい陽性な飲み物を勧めたい。
2007 3月 上医とは
 中国のある古い本の中に、扁鵲(へんじゃく)という名医のことが書いてある。西洋医学ではヒポクラテス、東洋では扁鵲が一番古い医者で、 東西の医学の父と呼ぶに相応しい名医であった。ある王様が扁鵲に『お前達兄 弟三人は医者であるけれど、誰が一番名医か』と聞いた。その時に彼は 『一番上の兄は、病気を起こさない方法を教えている。だからあまり有名ではありません』と。『次の兄の場合は、軽いうちに病を治してしまうので、 これもあまり有名ではない』と。『私の場合は、毒薬を使い、刀を振り回して大病を治しているので、私の名前は天下に知れ渡っている』と王様に応えた。 今の医学においても、もう死にかけている大病人を扁鵲のように治療を加えることができる医者が名医と呼ばれているのではないでしょうか。いったい、 いったいどんな治療をしてくれる医者が名医と呼ぶにふさわしいのでしょうか。
 中国では、上医、中医、下医というふうに医者を三段階に別ける考えがある。これから現れるはずの病気を予知し、それが現れる前に治してしまう医術を持って いる人が上医ということになっている。これこそ其の医道を極めた達人と呼ぶに相応しい。
 陰陽学を学んで、それを食生活に応用すれば、誰でも自分自身の身体を病気から守る最高の主治医となることができるであろう。
2007 1月 気のたかまる共鳴焼鍋 21世紀の新しい料理法2 共鳴焼鍋
 元来、料理で加熱する考え方と方法は、紀元前18世紀にパンを焼いた頃とそれほど変わっていません。当時の釜は、レンガを焼き、 その中に火を起こし、耐火レンガから出る遠赤外線、赤外線を利用してパンを焼きました。
 20世紀の新しい加熱の仕方は、電気料理器、マイクロ波加熱、減圧、加圧の調理法が開発されました。電子レンジのマイクロ波は、調理品の分子の摩擦によって 熱が発生する新しい方法ですが、色々な問題があります。最近おいしく食べる方法として、電化製品などに遠赤外線効果をもたらす陶磁器が見直されてきています。
 共鳴焼鍋を用いて電子レンジで料理すると、鍋の中にセットされた調理品は安全で、かつ熱効率は高まり、早く、簡単に、おいしい料理が、老若男女を問わず、 誰にでもできることが可能となりました。電子レンジの悪性のマイクロ波を、良性の遠赤外線と赤外線の波長に変え、変えると同時に、熱効率を上げて料理ができます。 加熱温度は200度C以下で抑え、調理品が持つ、熱吸収波長の範囲内の波長の密度を上げ、熱効率を改善します。つまり、この鍋で料理すると、 一家庭一ヶ月平均約3000円の光熱費の節約となります。光熱費が大幅に節約できることになります。
 一定の安定した温度の中で、調理品が持つ熱吸収波長の密度を上げると、調理加熱時間が短縮することがわかります。電気の出力を上げずに密度が上がる方法を 確立し、それを共鳴焼鍋に応用した画期的な鍋なのです。
2006 12月 メタボリックシンドローム
 メタポリック症候群に躍っている人は、日本に約2000万人いるという。メタボリズムという言葉は、生物体内において古い物が捨てられて 新しい物がそれに変わるこ とである。いわゆる新陳代謝のことを意味する。この循環に狂いが生じているのがメタポリック症候群だ。古い脂がいつまでも 体内に蓄積されると肥満や高脂血症となり、古いブドウ糖が燃焼できずいつまでも残ると中性脂肪や高血糖となる。これも肥満や糖尿病の原因となることでしょう。 古い脂やブドウ糖が血液を粘っこくしてしまい、血管を硬化させたり、毛細血管を塞いで血行不良となり高血圧が起こる。古い質の悪い細胞が残り、 さらに悪い細胞が殖えて塊を追って悪性ガンへと進行してしまうことにもなる。
 では一体、それらの症状や病気の起源は何なのでしょうか。有識者の多くは、食い過ぎや運動不足を挙げている。勿論この事は正しいが、それらの根本の原因は 食生活、体質の陰陽の不均衡にあるものと考える。自然界に起こっている現象を観察してみよう。寒い時と暖かい時を比べると、当然暖かい時に活発に代謝が 起こることは明白である。すなわち、メタポリック症候群の最大の原因は、現代人に共通している体温低下にあるものと考える。
 体温が1度下がると免疫力は37%低下し、代謝が12%落ちると言われている。ということは、同じ量と質の物を食べても、体温が1度低いと、 12%太ることになってしまう。ガン細胞の最も好む体温は35度で、39.3度になるとガン細胞は死んでしまう。
2006 11月 気のたかまる共鳴焼鍋 21世紀の新しい料理法1
 気高まる共鳴焼鍋は、飲食物に非常に悪い影響を与えると云われているマイクロ波を、鍋の中で赤外線、遠赤外線の安全な 波長に変えてしまいます。マイクロ波が直接飲食物に当たると、飲食物内の分子と分子が回転し、そして激しく摩樺するために発熱・加熱されます。 この激しい摩襟熱の為に、飲食物内の栄養成分が悪変してしまいます。飲食物に電子レンジのマイクロ波を直接当てると、飲食物の細胞の中から アミノ酸類が大量に染み出てきます。しかしこれらのアミノ酸がマイクロ波によって悪変し、ニトロソアミンという強力な発ガン物質に変わります。 多くの有識者が電子レンジの有害性を指摘しているのは、マイクロ波が、飲食物中の大切な栄養素を破壊してしまうからです。 飲食物のおいしい成分であるはずのアミノ酸類が破壊されてしまうため、電子レンジで調理した飲食物は結局味がまずくなってしまうわけです。
 共鳴焼鍋の中では遠赤外線の波長に変わってしまうため、飲食物の細胞の中から大量にアミノ酸類が出てきます。それらがニトロソアミンに 悪変することなくアミノ酸のままなので、この鍋で調理した場合は大変おいしい料理ができあがるのです。この鍋による調理で大量に染み出る アミノ酸頬、そしてそれらが破壊されることなく食べることができるのです。通常の料理法に比べて、調味料が1/3呈しか加えなくても おいしい料理ができあがるという所以はこの点にあるのです。共鳴焼鍋
2006 9月 白血病のための食事法
 妊娠4~9ケ日の期間に飲酒した母親からは、急性の骨髄性白血病の子供が生まれる危険性が、飲まなかった母親より10倍高いという。 米国、カナダ、オーストラリアの百に及ぶ研究機関の調査で明らかになったとして、米国立ガン研究所へ報告された。各研究機関は、1983年から6年間に 及び、誕生後18ケ月以内で白血病と診断された子供の両親と面接調査した。無作為に選んだ健康な子供の母親と比較した。月4回以上の飲酒によって子供が 白血病にかかる危険性が非常に高いことが認められた。
 白血病は最も陰性なガンの一つである。血液は陽性な赤血球と陰性な白血球によってバランスを取っている。白血病はアルコール、白砂糖、化学物質、 悪性の放射能などによる極陰性の悪影響で起こることは明白である。そして、陽性な赤血球が減り貧血を起こす。予防と解決にはこれらの極陰性を避けて、 陽性を摂り入れる必要がある。まず、プリズムに入れると赤色を出す黒焼きが良い。そして橙色を出している岩塩を使用して適塩とする。もちろん塩の 入ったゴマ塩、味噌、醤油、梅干し、たくあんなども有効である。さらに黄色のやさしい陽性を出しているセシウムを太陽光から吸収する。 つまり、陰陽バランスの取れた食生活を実行し、昼は外に出て活発に活動することが大切であると考える。
2006 3月 陽性の食物の必要性
 大和文字である平仮名・片仮名は平安時代に作られたという。どちらも「あ・ア」というゆるみの陰性で始まり、「ん・ン」というしまりの 陽性で終わっている。日本人はもともと至る所で陰陽を応用していた誰である。豊かで美しい表現ができるのも、そこに陰陽のリズムがあるからと考える。
 人体も至る所に、宇宙法則が応用されて造られている。食べる、空気を吸う、尿がたまる、血液を吸い込む、などは全部拡大する陰件の性質である。食べカスの排泄、 息を吐く、尿を出す、血液を送り込む、などは全部収縮する陽の性質である。つまり、食物の陰陽バランスが取れると休の陰陽バランスが取れ、消化器系・呼吸器系・ 泌尿器系・循環器系などの不調和はあり得ない。
 人は老化が進むに従ってどの方向に向かうのだろうか。胃は広がって壁は薄くなる、歯ぐきがゆるんで歯は脱落する、毛穴はゆるんで脱毛する、腸がゆるんで絞り 出す力が低下して便秘する、尿もしぼり出す力が弱まり残尿感が残る。血液を送り込む力が弱まって血行不良となるなどの器官も陰性化してゆるんで行くことが 老化と考える。ついにゆるみきって、陰極まって、黄泉の国へと往生することになるだろう。
 老化の過程では、陽性の締める力を持った食物を正しく摂り入れることが肝心である。中庸なる玄米を中心に、陽性なみそ汁・おひたし・煮しめ・梅干し・ たくあん・ごま塩・干物・岩塩などはとても大切な陽性な食物である。
2006 2月 長寿の秘訣
 生まれてから30歳までを青春、31歳から60歳までが朱夏、60歳から90歳までを白秋、91歳から120歳までを玄冬という。 人が成年に達するまでを20年とすると、その6倍の120歳まで元気に生きられると考えられている。もし仮に、小さい時から、ゆっくり成長する植物性食物を 多く摂り入れて25歳で成長したら、その6倍の150歳までの天寿を全うできることになる。この事から考えると、現在寿命が80歳以上となり、旅立った後 で”長生きした””おめでたい”などと言っているが、決してそうではない。
 世界の長寿村では、そこに住む人々は120~150歳位まで、仕事に励み、健康で生き生きと生活を楽しんでいる。健康で長生きできる条件さえ整えることが できれば、それは可能なものとなる。その決定的な三大条件として、まず正しい食生活と適当な運動、そして心の安定を保つような生活習慣を持つことである。 陰陽のバランスの取れた食生活、五体をバランスよく活発に動かす、そして生き甲斐のある楽しい仕事を続けること。世界中の長寿村の最大の共通点の一つは、 抗酸化力の高まる条件が整っていることである。陰陽バランスのよい食事とプロッシュの併用は、その条件を与えてくれる最大の手段であると確信する。
2005 11月 農業用プロッシュ
 植物の中にプロッシュを設置するとその生育が良くなり、しかも感染症に対して免疫力が高まる。 県立農業技術センターでプロッシュを使った実験を繰り返したところ、驚異的な結果がもたらされたのであった。感染症の中でも特に恐れられている のがウドンコ病。それにいったん感染したら、それを抑える効果的な農薬が無く、あっと言う間にビニールハウス全体の植物が発病してしまい、 またたく間に全滅してしまうという恐ろしい病気である。農家にとっての最大の対策は、いかに感染させないかということに尽きるが、 それがなかなか難しい。
 対策の無いその感染症の蔓延を見事に抑えたのがプロッシュであった。プロッシュを稼働させた部屋では、空中の生菌やカビ菌の数が、 短時間で7分の1以下まで激減したのだから驚きである。しかも、すでにウドンコ病の初期症状の現れている所に設置したところ、 周囲の植物の症状が治まって再び生育が盛んになったのである。フィリピンでも暑湿邪が高く、きゅうりやナスはすぐにウドンコ病に 冒されて栽培が出来なかった。しかし、そこにプロッシュを持ち込んで栽培実験をしたところ、見事に実を結んだのである。
 動・植物の免疫力を高めてあらゆる病気を予防することができるプロッシュ。全国の各家庭に、それぞれ1台設置される日が訪れることを夢みる毎日である。
2005 10月 陽性体質
 地球の内部には400℃~1500℃に及ぶ高温のマントルという層がある。
約2億5千年前にマントルの大爆発があり、直径1000kmにも及ぶ巨大な上昇流が地球上を包み込んだ。気温が上がり、緑地は失われた。海底の地層にあった シャーベット状のメタンハイドレードが、メタンガスになって空気中に溢れ出た。陽性な炭素と水素でできているメタンガスは、陰性な空気中の酸素と 結合したため、空気中に約30%あった酸素が10%にまで激減した。温暖化による緑地の砂漠化と酸素の減少により、地球上の95%の生物が絶滅したのであった。
 この時に生き残ることができたのは一体どんな生物だったのか。実は鳥類の類縁関係にあると言われている恐竜であった。渡り鳥は、地上8000mもの酸素の薄い 上空を何千キロも移動することができる。つまり鳥類は陰性な酸素を取り込む能力の高い陽性の血液を持っているものと考える。
 現代も炭酸ガスの増加、温暖化、砂漠化、種の絶滅などの点では、その時代に酷似している。現代の絶滅方向から進化・発展の方向へと向け変えるには、 やや陽性体質にして環境に対する適応能力を高めなければなりません。そのカギを握っているのが良質の塩であると人々に伝えたい。毎日のみそ汁、 梅干し、漬物、梅醤番茶、ゴマ塩などは非常に大切な副食と考える。
2005 9月 減塩の問題
 ベルギーで、過去30年以上に渡り、健康にかかわる色々な指導をしてきた0さんからの情報。今までに『これは良い』という情報がたくさん あり、人々はそのたびに惑わされてきましたが、どれも一過性ではかないブームで終わっているそうである。ことに塩に関してはこれは時代のツケともいえるかも 知れませんが、大変な問題だと考えている。塩に関しては色々な疑問を解決しないまま、ベルギーに着くや否や講習をして、いきなり『そんなに塩を使って』と びっくりされて以来、塩の使い方には大変神経を使ってこられた。
 0さんの講習会では計量スプーンを使わず、手で塩を入れ、口では『塩を少々』というふうに目立たない方法で味を付けて、美味しいと言わせてこられた。 今まで、塩はまるで敵かのように扱われてきましたが、0さんも、それは大きな間違いで、その間にエイズ、エボラ、結核、0157,毛しらみなどが増加している のは、すべて塩抜けが原因ではないかと考えている。
 女性のセミナーでは、驚くことに、高血圧で悩んでいるほとんどの女性がカンジダ菌やトリコモナス菌で悩んでいるとの事。日本でも信仰の如く信じられて いる減塩の考えは大きな間違いであり、毎日失われていく塩分量を、最も質の良い塩によって補給することこそ、最も大切な健康法の1つであると確信する。
2005 7月 肉をやめ穀物を
 人間による自然の開発によって、種の絶滅の速度が過去平均の1000倍にもなり、哺乳類、鳥類、両生類の10~30%が絶滅の危機に 直面しているという、農・工業用に河川から摂取されるという水量は減少の一途である。中国の黄河やアフリカのナイル川、北米のコロラド川では、 季節によっては水が海まで到達していない。乾燥地帯では、20億人が水不足に悩まされている。多くの森林や草原が耕作地に改変され、化学肥料の使用で 湖沼などが富栄養化し、水質悪化をもたらしている。
 経済学の基礎を築いたアダム・スミスは、土地の効率から見て穀物が一番良いと考えた。肉をつくる動物を育てる餌の段階で考えると、その餌の量を 人間が食べれば、肉で食べるより7倍の人が養えるという。つまり、肉食を止めて穀物食にすれば、耕作地は7分の1で済む計算となる。しかも、米は小麦 の2倍も効率が高いので、米のように多く穫れる物を分かち合って食べれば、争いと病気が少なくなり、必ず繁栄するものと考える。自然の恵みとも言える 人間の暮らしを支える生態系の悪化を少しでも防ぐために、私たちは肉食を減らし、もっともっと米を食べなくてはなりません。
2005 6月 玄米を主食に
 玄米を主食にして、陰陽バランスの取れた副食を摂り入れる食生活を続けることこそ、最高の健康法であると考える。玄米食に対し、 次のような質問をされる方がよくいる。消化が悪いのでは?、色々な栄養の吸収を妨げるのでは?、高齢者や消化器系の弱い人には向かないのではないか?、 残留農薬が非常に多いと言われるが?……などの疑問点である。
 玄米食をすると、白米食をしているときに比べて、排泄される便の量がほぼ2倍程に多くなる。これは玄米の消化が悪いために起こっている証拠と考える 有識者がいる。実は玄米食による排泄量の増加は、決して悪い現象ではありません。玄米には繊維質が多く含まれていて、腸内で有効な発酵菌が大量に 増殖されるために排泄量が多くなるのである。白米の場合は、腐敗菌が殖えて便秘気味となり、万病の根源と言われている宿便が形成されやすい。 さらに糖分が過剰に吸収されやすくなり、糖尿・肥満・血行不良による心臓病などが起こりやすくなってしまう。
 たしかに、玄米には残留農薬が多いことは事実ですが、玄米の胚芽の中にあるフィチン酸によって、常にほとんどの公害物質が排泄されているのである。 白米や胚芽米を食べながらでも、是非玄米を主食の仲間に入れましょう。
2005 4月 食と人相の関係
 時の動きとともに、人の相は変化する。その相は、胎児の暗から現在まで摂り入れてきた食物の種類の詳細な報告書である。 名観相家だった水野南北は、ある人に、人相家として極意を究めるには、何をどんなふうに学んだらよいか、と質問をされた。その答えは 「人の食物を究むるのみ」という明快なものであった。このことを知ってから困ったことに、私は人を見ると食物に見えてしまう。 パンや果物に見えたり、トンカツやどけフステーキに見えたり、野菜や魚介類に見えたりと言う趣に。
 摂っている食物の内容を聞くだけで、その人の気質、心の動き、過去、家庭、どこに病気があるか、経済的サイフの症状などが凡の見当がつく。 あやしまれるかもしれないが、幸福になる人か、不幸続きの人であるかがほぼ分かるのである。
 人の一生は、選ぶ食物の種類によって左右され、確定される。人に善悪が現われるのは、その人が選んだ食物に善悪があるからである。毎日、 病気で不幸な多くの人たちから相談を受ける。かつての私もそうであったように、そこからの緊急にして永続的な脱出装置は、陰陽を考えた正しい 食生活である。私が経験している食生活を素直に行動に移せば、人は皆、その苦境から脱出できるのである。
2004 12月 棡原(ゆずりはら)村の主食
 長かった今年も極月を迎えている。何ヶ月も前に立てた講演会や海外での活動計画などの全てを、今までと変わらない体力が与えられて、 楽しく全うすることができそうである。その為に常に気配りしてきたことは、サマーディの食品を常に摂り入れ、絶えずプロッシュの振動波に満たされた空間に 身を置き、主食はなべく五穀米を選んだ点である。
 山梨県に棡原という昔から有名な長寿村がある。そこに串の入る道路とコンビニができてから、まもなく若者が早死にするために短命村になってしまった。 原因は伝統的な食生活が失われたことにあるものと考える。
 ここでの音の主食は、麦、粟、稗、きび、とうもろこし、そば、大豆などで、白米や動物性食品、白砂糖は皆無。おかずは野菜類の漬物、野草類だけという 質素なものだった。それでも安産で母乳たっぷり。濃厚な血族結婚が続いたにもかかわらず、精神障害者や不具者は無く、村人は長寿をまっとうした。 たいていは2、3日、長くて一週間ぐらいで、横になってから静かに旅立ったそうである。昔の桐原に見習って、胚芽のついた穀物を、主食として積極的に摂り入れたい。
2004 11月 視力のアンバランス
 子供たちの目が危ない、という記事が新聞に載っていた。最近、左右の視力が1.5と0.2、1.0と0.1というふうに左右差が大きい子が 増えているのである。これだけ大きい左右差だと物を立体的に見たり、動いている物を見る視力が低下してしまう。左右の視力差のある子は、 非常に姿勢が悪いという共通点があることも判明。いわゆる左右の歪みと考えられる。
 この歪みを陰陽学のメガネをかけて覗いて見よう。人体には中心に見ることのできない縫い目がある。左半身は父から与えられた陽性側なので、 陰性で汚血の元となる砂糖、果物、生野菜、酢物、水分過剰などの陰性が集まってきて左側に歪みが起こる。反対に右半身は母から与えられた陰性側なので、 陽性で汚血の元となる肉や卵などの過剰の陽性が集まってきて右側が歪むことになる。さらに東洋医学的には、目は肝・腎臓の状態と関係している。 食いすぎ、食品添加物、早食い、不規則、ストレスなどが肝・腎臓に害をもたらし、視力障害に拍車をかけているものと推測する。唯一の解決方法は、 陰陽バランスの取れた食生活にある。
2004 10月 コオロギの研究
 金沢工業大学の長尾隆司教授は、25年間に渡り、コオロギを研究されている。たった100日で寿命が尽きるコオロギには、 人間同様の行動が凝縮されているそうである。強勒な羽根を持ち、干ばつが起こると、何んと1000kmもの距離を無着陸で飛行移動できる力が あるというから驚きだ。
 興味を引いたのは、隔離して育てたコオロギは、集団生活で育てたものよりも激しい攻撃性を見せた点である。クロコオロギのオスは、 他のオスに出会うと、必ず相手を殺すまで攻撃を仕掛けるという。その攻撃的なコオロギの脳内には、セロトニンという心を安定させ、 平常心を生み出すホルモンが極端に少なかった。
 電化製品に囲まれた部屋でパソコンに熱中する、集団生活が苦手、運動不足で不規則な生活、陰陽バランスの崩れた食生活などによって多くの 現代人はセロトニン不足に陥っているものと考えられる。前代未聞の、小六女児が同級生の女児に首を切られて死亡した残虐な事件。 セロトニン不足が大きく影響したのではなかろうか。
2004 9月 アレルギーは国民病
 日本国民の3人に1人がアレルギー症状を持っているとは驚きである。厚労省で4万人を無作為に抜き出して調査したところ、 皮膚のただれや痒みがある、呼吸がくるしくなったり咳き込んだりする、目鼻の痒みやくしゃみをする、などのアレルギー症状があった人は 全体の35.9%に上がったそうである。それが原因で日常生活は不眠、仕事や学業に集中できないなどの悪循環の落し穴にはまってしまう。 特に児童・小中高の生徒でぜんそくが急増し、10年前のほぼ2倍になっているという。
 考えられる最大の原因は、毎日摂り入れている食事内容にある。大気汚染や環境悪化を第一に挙げる専門家もいるようだが、同じ悪い環境で、 起こる人と起こらない人がいる。アレルギーの起こる人は体内に問題があると考えなければならない。一体どんな食物をどのように摂り入れているかが問題である。
 陰陽五行説を元に考えると、大腸内の腐敗が肺臓に悪影響を及ぼして、皮膚、のどや鼻にアレルギーの症状が現われるのである。アレルギーの解決策は まず汚れた大腸を浄腸することから始めなければならない。
2004 7月 陰陽バランスと人間関係
 太陽と地球、地球と月はそれぞれほぼ同じ距離を保ちながら、離れすぎたり近づきすぎたりしないで同間を保っている。 お互いに離れようとする陰性な遠心力、近づこうとする陽性な求心力を絶妙なバランスを保ちながら調和して動いている。それぞれに両極の間に生じる 陰陽揚があり、助け合い・補い合い・引き合って、この上ない安定感を生きとし生けるものに与えてくれている。
 はりねずみ理論というのを御存じでしょうか。頭と背には針状の毛があり、危険に遭えば体を丸め身を守る。はりねずみは近づきすぎると針がお互いを 刺してしまって痛い。しかし、離れすぎると今度は寒いため、お互いにほど良い距離を保って共存している。つまり近づきすぎないよう(陽性)、 離れすぎないよう(陰性)、お互いに陰陽のバランスを保ちながら心地よい距離でいるのがいい、というわけ。
 宇宙の調和、心身の健康だけでなく、陰陽学はよりよい人間関係を築く上でも大変参考になる。親密過ぎて節度を失い、つい自慢話をしていやがられると いうことがある。陰陽バランスを応用すれば、友人との距離をほどよくとり、いい人間関係を築きあげることができるものと考える。
2004 6月 陰陽バランス生活
 元気の「元」という字は、二という陰と陽を表わす数字の下に、人が二本足で前に向かって歩いて活動しているような足がついている。 宇宙と全生物の調和された活動の因は、陰と陽のバランスであるという意味 もある。気は宇宙エネルギーであり、人体の陰と陽のバランスを取ったときに 気が与え られて元気になることができるものと考える。植物で考えると根は陽性で、葉・花は陰性に当たる。そして、陰と陽は全く対等で、どちらも欠かす ことはできませんが、若々しく活動的であるためには、やや陽性傾向が望ましい。
 脳にも陰陽の両極のバランスがある。左脳は知恵が働くところで陽性、右脳は慈悲と愛の心が働くところで陰性。陽に傾きすぎて左脳ばかり発達すると 知恵ばかりが働きすぎて悪知恵となる。その反対は、愛に傾きすぎてやさしさの過剰が災いして失敗することになる。すべての人は幸福を求めている。 それは左脳の発達による知恵と右脳の開発による愛のバランスによって実現できるものと考える。そのためには、陰と陽のバランスの取れた食生活を続けることである。
2004 5月 薬師如来と陰陽バランス
 薬師が菩薩のとき、12の大きな望みを抱き、それらの達成のための悟りを求めて修業したのである。菩薩とは悟りを求めて修業する人のこと。 やがて悟りの境地に至って、一切の生命あるものの病苦を救い、人間の心身を苦しめ悩ます煩悩から起こる治りにくい持病を癒すことができるという薬師如来と なったのである。如来とは、修業を完成し、悟りを開いた人のことをいう。薬師如来の両脇には、如来の意のままに従う月光菩薩(陰)・日光菩薩(陽)いる。 これはまさしく陰陽なのである。陰と陽のバランスを取ることによって、人類を病苦から救うことができるということである。
 まず、普段の食事は、陰陽のバランスを考えて摂り入れること。この工夫によって、消化器系・循環器系・心経系などの人体の全ての部分で陰陽バランスが 取れて、徐々にではあるが強敵な肉体と精神を持った健康体に変身できるでしょう。人体はややアルカリ性、やや陽性、やや還元性を持つことによってのみ 病苦から解放され、若々しく健康で元気な一生が送れることができるものと考える。
2004 4月 農薬の危険性
 野菜は積極的に食生活に摂り入れたいものですが、現代の野菜には硝酸塩という大きな落とし穴がある。欧州連合では基準値が 設けられているが、日本では野放しの状態である。その基準値は、ホウレンソウなどでは1kg中2500mg以下とされている。 大手スーパーで売られて いる小松菜の測定では、1kg中に8100mgも含まれていたそうである。有機農法マーク入りの小松菜では8300mgもあり、却ってブランド品から多く 検出されたというから安心できない。 太陽光線の少ない、化学肥料中心のハウス物に硝酸塩が多く含まれている。このような野菜はすぐにしおれる 傾向がある。硝酸塩は胃の中で反応してニトロソアミンという強力な発癌物質を生成したり、月琴臓のベータ細胞に害を及ぼし糖尿病の原因となる。 血液中のヘモグロビンの鉄分を酸化させ、酸素が運べなくなる原因にもなるというから恐ろしい。予防法とて、まず露地栽培の旬の野菜を選ぶこと、 そして必ず熱を通して陽性化して摂ることが大切である。
2004年 3月 充分な睡眠の必要性
 夜には充分眠った方がいいようである。米・ペンシルバニア大のグループの調査結果によると、6時間以下しか眠らない生活を続けていると、 自分で寝不足かなあ、と感じていなくても、記憶力や認知能力、問題処理能力が、充分眠っている人に比べて、どんどん低下してしまうことになる。 数日間の徹夜などの激しいものでなくても、寝不足の影響は徐々にたまり、人間として持っている色々な能力に大きな悪影響を与えるのである。
 グループは、21歳から38歳までのボランティアを、1日4時間、6時間、8時間の睡眠を取る3つのグループに分け、日常生活をしてもらった。その結果、 4時間と6時間の短時間睡眠のグループでは、脳の活動能力が徐々に低下してしまい、2週間後には、3日間寝てない人と同レベルまで下がってしまったのである。
2004年 2月  食育の必要性
 最近「食育」という言葉がようやく使われ出しているようである。食による教育とは 子供達に生命の因は食物であることを教え食事に、 関心を持たせ、食生活を正しく実行できる能力を身につけさせることである。この能力を小さいときから身につけながらやがて成長し責任ある大人として 活動するときは、その人の人生において最高に役立つ才能となるのである。
 現在は核家族化が進み母親が社会進出し、 生活様式が劇的に変わり、 食事の内容も大きく変ってしまっているようであるまちがっている食事、 朝食抜きなとの欠食、家族がいてもバラバラ食、一人で食べる孤食というふうに。キレて暴力をふるう問題行動も、このような食生活の乱れから 起こっているのである。
 まず子供達に正しい食育をするには、子供達の若い両親達の食に対する考え方を方向転換しなけれはなりません 生まれてくる子供達を正しく食育する ためには 正しい知識と判断力が必要である。この能力を身につける最高の羅針盤を備えているのが東洋の陰陽学である。講演会にとんとん御参加して 共に食育について学ぼうではありませんか。
2004年 1月 健康の4つのノウハウ
 皆々さまは、2004年の1年間を旅する初発の電車に、年頭の新たな志を持ってお乗りになられた事とお喜び申し上げます。 唐の禅宗の修行者だった越州は61歳で仏門に入り、20年間修行をしで悟りの境地に達した後、120歳まで生きたと言われるから驚きだ。 人は正しい生活習慣を身につけて実行すれば、120歳位まで生きる生命力が与えられているのである。
 100歳以上の高齢者は2万人を越えてきているが、ほとんどは蔓たきりと聞いている。世界の長寿村の元気な高齢者の人たち±比べると大きな隔たりを感じる。 老人介護に高齢者虐待、年金問題などと、明るい言葉が出てこないのが今の高齢化社会に対する考え方の大半を占めているようである。
 リメディアには、越州のひそみにならった将来を実現可能とする4つのノウハウがあるのである。陰陽バランスを考えた食事法、ミネラルの吸収を助ける キレート理論、「気」を注入し気の流れを劇的によくするシャトル、そして酸化現象を還元方向へと方向転換できる奇蹟のプロッシュ。これら4つの事柄を、 今年もお互いに学べる機会が与えられることが、私にとって最高の楽しみである。